中央アルプス前衛 霧訪山(1305.7m)、大芝山(1210m) 2015年11月23日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:53 新道登山口−−7:00 送電鉄塔(標高1070m)−−7:02 登山道(巡視路)を離れて尾根直登−−7:18 登山道に合流(標高1200m)−−7:31 霧訪山 7:33−−7:43 新道分岐(標高1196m)−−7:57 送電鉄塔(標高1180m)−−8:09 大芝山−−8:21 送電鉄塔(標高1180m)−−8:24 送電鉄塔(標高1140m)−−8:28 尾根を離れて巡視路へ入る(標高1120m)−−8:33 登山道に合流(標高1130m)−−8:35 送電鉄塔(標高1110m)−−8:41 新道登山口

場所長野県塩尻市
年月日2015年11月23日 日帰り
天候薄曇&霧
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場新道登山口に駐車スペースあり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望霧訪山:大展望  大芝山:展望なし
GPSトラックログ
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コメント登山道があるとは思っていなかったが使った林道の事実上の終点に登山口案内図があってびっくり。送電線巡視路を利用した新登山道を利用。山名の通り霧が訪れて展望がない霧訪山山頂だったが、山頂の展望板からして360度の大展望が楽しめる山らしい。大芝山は霧訪山と違って平坦で樹林に覆われ山頂標識が無ければ気付かず通過してしまいそうな山




予想外にも登山道があった。現役林道終点が新道南沢コース登山口
現役林道終点。廃林道が続く 現役林道終点の標識
巡視路兼用道で「かつとりコース」へ向かう 良好な道が続く
最初の送電鉄塔 北側の送電鉄塔
ここで巡視路を外れて尾根を直登することに 藪無しだが急な尾根が続く
「かつとりコース」に合流 ここも茸止め山
100m毎に標識あり ベンチ
もうすぐ霧訪山 霧訪山山頂
山頂の祠の解説 展望板。南/中/北ア、八ツなど360度の展望らしい
鐘あり ガスっているが雨雲ではない
大芝山へ向かう 男坂/女坂分岐。どちらを歩いても合流する
男坂/女坂合流点 下西条方面分岐
新登山道分岐 送電線巡視路分岐
送電鉄塔(標高1180m) 1180m峰は「たきあらしの峰」と呼ぶらしい
緩やかな尾根が続く 大芝山山頂
山頂標識。最初はMWVかと思った 帰りは一部送電線巡視路経由
1120m鞍部で送電線巡視路に入り1196m峰を巻く 新登山道に合流
また送電鉄塔登場 大芝山のみガスが絡んでいる
斜面をジグザグに下る カモシカ。昨日も林道で見た
廃林道に合流 新道登山口到着


 霧訪山、大芝山は中央アルプスに続く尾根の北端に位置する。ここまで来ると伊那、木曾というより松本盆地と言った方がいいかもしれない。塩尻市に所属する。登山道があるのか知らないが、地形図を見る限りは東側の古町集落から沢沿いに延びる林道を詰めて車で標高を稼いで2山を往復するのが一番お得と判断した。ただし毎度のごとく林道が通行可能かは現地に行かないと分からないが。まあ、歩いても大した距離はないが。

 沢沿いの林道へと続く道は国道から2か所あり、カーナビの案内では北側の道から入れとのお達しでそこに向かうと入口には鎖で車止め。この先は鉱山(採石場?)で休業日は入れないようにしているらしい。地形図を見ると南側からも道があるのでそちらに向かうと入口は狭くて分かりにくいが奥は広く両側には工場らしき建物群。それを通過すると採石場及び林道に続く車道に合流、こちらには車止めは無い。

 やがて左手に林道分岐が登場。正面の採石場への太い道はゲートが閉まっていたが利用しないので問題なし。林道の路面状況は普通車では微妙な線で、かなり速度を落とす必要があるが通行不可能ではない。分岐で左に曲がり(右はゲートが閉まっている)沢沿いに上っていくと右に大きくカーブするところが事実上の林道終点でこの先は廃林道っぽい。意外なことにこのカーブには霧訪山、大芝山登山コースの案内が出ていた。偶然にも登山道があるルートを選んだのだった。ここを起点として北側の尾根を登るコースは「新道南沢コース」と言うらしい。南側の顕著な尾根にも登山道があり「かつとりコース」と書かれていた。その夜は新道登山口で車中泊。

 翌朝、天気予報では天気は下り坂であるが雨は寄るからとのことで大丈夫だろうと思うが、日の出を迎えると雲を通して薄日が差しているので思いの外天候の崩れは遅れているようだ。これなら途中で雨に降られる可能性は低いだろうが、念のためにゴアは持っていく。

 ルートはまずトラバース道で「かつとりコース」に出て霧訪山山頂を踏み、稜線を歩いて大芝山へ。Uターンして下山は新道南沢コースを下る。そんなわけでまずは目の前の小さな沢に架かる橋を渡って南へと進む。この道は送電線巡視路兼用で状態は非常に良好。「かつとりコース」がある尾根とその手前の尾根に送電鉄塔があるので、それらをつなぐ道だろう。トラバースするように緩やかに上がっていく。

 最初の送電鉄塔で視界が開けるが、標高が高い所は雲がかかっていた。しかし霧に向こうに太陽の輪郭が見える程度のガスの薄さなので、雨が降るような気配は感じられない。下山までは天気は大丈夫そうだ。それどころかうまくいけばガスが晴れてくれるかもしれない。

 送電巡視路はこのまま等高線に沿って斜面を巻くように続いており、地形図上で破線がある南側の尾根上に立つ送電鉄塔につながっているのだろう。このまま巡視路を歩いて正規の登山道に合流してもいいのだが山頂から遠ざかる方向でもったいないので、ここから尾根を直登することにした。標高1200mで登山道と合流するはずで、それまで道は無いがこのエリアでこの標高なら笹が出てくる心配は無いだろう。

 この尾根は道は無いが藪も無く歩きやすかった。財産区の標柱は立っているので歩く人はいるようだ。上部はかなりの傾斜だが適当にジグザグって登っていく。途中から雲の層に突入したようでガスがかかり始めた。予定通り標高1200mで立派な登山道に合流。ロープをまたいで登山道に入った。

 登山道の両側はロープが張られているが、これは迷わないよう登山道を示す意味と言うよりも両側とも茸止め山でそちらに入らないようにするためのものらしい。警告の看板がイヤというほど設置されていた。でもこの時期だともう茸は無いかな。警告看板ではなく木の種類が書かれた看板も多く見られた。漢字表記もあって興味深い。

 登り切ると一気に樹林が開けて霧訪山山頂に到着。しかし残念ながらガスの中で展望は皆無。石の祠があり昔から信仰の山として登られていたことが分かる。南側には「夢叶う霧訪の鐘」と看板に書かれた鐘がぶら下がり、北側には展望盤。標高は低いが晴れていれば360度の大展望らしい。ちょっと残念。

 写真を撮影して次の大芝山へ向かう。尾根上に登山道が続くはずなので今回は藪は無し。ガスっていようが問題ないだろう。しかしこの界隈の土地勘はゼロなので分岐標識が登場しそこに大芝山以外の文字があってもどこを指すのか分からないのが難点だった。この山はいくつもルートがあるようで、西側の谷沿いの林道を経由して北側の下西条への標識があったが、下西条の位置が分かったのは家に帰って広範囲の地形図を見てからだった。

 大芝山へのルートは1270m肩で「男坂」「女坂」に分かれていた。たぶん途中で合流するのだろうと予想したが100%確信は持てずちょっとだけ悩むが、少なくとも尾根上を歩いていれば大芝山に至るのでそちらを選ぶ。ところがここは直進(北北西)の女坂方向が主尾根で右手の男坂は斜面のように見えるが、地形図で確認すると男坂方向が主尾根であったのでそちらに進む。そこそこ急な坂だが支障はなく、すぐに傾斜が緩むと左手から道が合流、これが女坂ルートだろう。合流点には標識は無かった。

 1196m峰では新道分岐が登場、ここから東から南東に下る尾根上に送電鉄塔があるはずなのでそこにつながっているのだろう。帰りはここから下ることにするがまずは大芝山。左へ折れて広い尾根を下る。鞍部では右に逆戻りするように送電線巡視路分岐が登場、おそらく先ほどの新道へつながるのだろう。ということは帰りはここから巡視路に入れば1196m峰へ登り返す必要がなくなり労力削減だ。いい道を見つけた。

 次の1120m鞍部を越えて1130m地点で右に送電巡視路が分岐するがここは直進。1180m峰で送電鉄塔が登場し「たきあらしの峰」の看板あり。大芝山へ30分とも書かれていた。ここもガスで展望なし。

 この先はなだらかな尾根が続く。右手は採石場?で地形図では崖マークがあるが、尾根上は広いので下を見ることはできないので特に危険を感じることは無く、好ましい雰囲気の自然林が続く。

 その緩やかな自然林の尾根の途中が大芝山山頂。特にピークっぽくはなくのっぺりした場所で、山頂標識が無ければ知らずに通過してしまうような場所だった。青い標識がありMWV標識とサイズが同じなのでMWV標識だと思ったら残念ながら違った。これだけ明瞭な登山道がある山にMWV標識があるわけないか。ここは霧訪山と違って樹林に覆われて展望は無かった。

 帰りは1180m峰から南の送電鉄塔経由で下ってみた。どうせ往路の尾根に合流するはずだが予想通り送電鉄塔に到着後は巡視路は右に曲がって等高線に沿って進んで往路で見た標高1130mの巡視路分岐に出た。

 次の鞍部で登場する送電線巡視路分岐で尾根を外れて巡視路へ入る。ここも等高線に沿って斜面をトラバース。明瞭な道を進んで尾根に合流すると目論見通り新登山道へ合流。すぐに送電鉄塔を通過、この後は尾根を離れて植林斜面をジグザグに下っていく。途中、カモシカに遭遇。長野に引っ越してからカモシカを見る機会がぐっと増えたなぁ。以前は年に1,2回がせいぜいだったが、今は月に1,2回くらいか。相手がじっとしていると気付きにくいのが難点。

 やがて林道に合流。車を置いたカーブのすぐ近くだ。ここには新道入口の案内看板があるので登る時でも登山口を素通りしてしまうことはないだろう。

 車に到着。まだ時刻が早いので他の山に登ることも可能だが、本日は別の用事があるのでこれで山はおしまい。塩尻に抜けて長野市に戻った。

 

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